天使の屍
■ 著者: 貫井得郎
■ 出版社: 角川書店 ; ISBN: 4043541015 ; (2000/05)
☆ おすすめ度 ☆☆☆★★(自分の中学時代を思い出せ)
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■Tomの本にもの申す
中学生という多感な時期の連続飛び降り自殺の裏の「子供の論理」を子を亡くした父親が挑むストーリー。
自分が中学生の頃、自分の行動意識は、過去1、現在8、将来1くらいの比率だったと記憶する。その頃の現在は、勉強であり、部活であり、友達で占められていた。バッテンがつくことを恐れていなかったし、自分にバッテンがつくなんておもったことすらなかった。ただ、そのときもし、バッテンがつけられたとしたらどんな思いをしただろうか。中学生という多感な時期の心情を見事に描く作品だ。
今となっては、過去3、現在5、将来2くらいだろうか。過去にしがみつき、将来に現実を逃避し、現実に生きる大人になっている。これが中学生の頃なりたかった大人像なのだろうか?半分はそうであり、半分はこれからの将来に賭けることにしよう。