シュワちゃん②

シュワちゃんは、アメリカの大統領にはなれないというつっこみを妹から受けました。理由は、アメリカ生まれじゃないから。気になって調べてみたら、その通りでした。

合衆国憲法第2編第1節5項は、大統領になるために必要な条件を定めています。
 この規定によれば、大統領になりうる条件は、
①出生による合衆国市民、もしくは憲法採択のときに合衆国市民である者であって
②年齢35歳以上であり、
③14年以上、合衆国の住民であること
とされています。

大統領の選挙方法についてよくまとまったサイトがあったので、紹介します。
http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Cafe/8946/p_election_2k.html

この規定により、シュワちゃんは、①を満たしていないため、必要条件に欠くということになります。市民権をあるものに選挙権は与えているものの、大統領になるには市民権のみならず、アメリカでの出生による市民権という限定付きだということに建前社会の本音が伺えます。帰化によって市民権を得たもの(例えばシュワちゃん)はアメリカの大統領にはなれないと。

アメリカというと人種のるつぼ。とくにカリフォルニアはアジア系とインド系の移民が多く、いったいアメリカ人ってなに?と感じる事が多いのですが、大統領は、やはりWASPでという本音が条文に表れています。事実、アメリカ大統領は、WASPしかなっていない。

そんな中、タイガーウッズが将来大統領になると噂されている。イギリスのブックメーカーではすでにオッズを開始しており、「ベトナムで戦った父親をもち、黒人、アジア系、アメリカインディアンの血をひくタイガーは、アメリカのシンボルとしてぴったり」であり、「プロスポーツ界出身者として初のアメリカ大統領になる条件は整っている」としている。ぼくは、タイガーがスポーツ界出身ということより、有色人種であることに注目し、その行く末をみていきたい。