オペラ座の怪人

Tom2003-09-06


ミュージカルの名作「オペラ座の怪人」をサンフランシスコのORPHEUMシアターで見てきた。オペラ座の怪人はいつまでたっても人気が衰えることなく、予約なしではチケットの入手は困難だ。ロンドンでもいつもチケットが取れなかったので、やっと念願かなったりである。

ストーリーを簡単に紹介しよう(クライマックスまで触れるので知りたくない人は読まないでほしい)。
パリのオペラ座に潜んで暮らす怪人が、オペラ座の女優(クリスティーナ)に恋をした。怪人はもと作曲家で歌も上手。クリスティーナに歌のレッスンを施し、彼女に徐々に近づいていきやがて出会いが来る。クリスティーナが、Angel of musicと崇める怪人は、マスクを顔にまとういでたち。隙を見つけてマスクを剥がすとそこには、見るも哀れな怪人の姿が。正体を知られた怪人はそれでもクリスティーナに恋をする。クリスティーナがオペラ座の主役をとれるよう、脅迫の手紙を送ったり、劇団関係者に嫌がらせをして応援する。クリスティーナは自分を応援してくれる怪人を友人として受け入れるようになっていく一方、ラウールという恋人がいる。怪人はクリスティーナのことが好きで好きでたまらなくなりとうとう彼女を奪い去る行動に出た。追いかけたラウールは怪人に捕まり、クリスティーナは、究極の二者択一を迫られる。怪人を選んでラウールを助けるか、ラウールを選んで彼が殺されるか。追い詰められた怪人にいたたまれなくなったクリスティーナは、怪人を選ぶ。が、ラウールが解放されるとやはりラウールが恋しい。自分の行為に反省した怪人は、二人を自由にする。怪人はマスクを残して消えていった。

個人的な感想としては、終わったときに「涙」が出た。泣けるほど怪人の恋が切なく、やりきれない思いでいっぱいになる。ミュージカルとして俳優の歌とストーリーの素晴らしさが見事にハーモニーを奏でる究極のミュージカルである。次は、ぜひロンドンでみてみたい。

おすすめ度:☆☆☆☆☆