IKEA

East Palo AltoにIKEAがオープンしたのは今年の8月の終わりのことだった。そこそろ混雑も落ち着いてきたと思いようやくそのIKEAにいってきた。

IKEAスウェーデン生れの家具屋である。北欧ならではの機能的なデザインの家具が圧倒的な価格の安さで手に入るのが人気の秘訣だ。ヨーロッパを中心に世界各国に店舗を構えており、カリフォルニアのベイエリアには、これまでオークランドに1店舗あるのみだったがいつも沢山の人で賑わっていた。East Palo Altoは曰くつきの土地である。Palo Alto区はスタンフォード大学を中心としたいい学区の区域で治安がよく家賃もベイエリアで1、2を争うほど高い高級住宅街だ。しかしどんな町にもいいエリアと悪いエリアがあり、East Palo Altoはベイエリアでも1、2を争うほど治安の悪いエリアだ。よく強盗や殺人事件がおきる土地だ。そのEast Palo AltoにIKEAができるというのだから町は大きく変わるであろう。いままでEast Palo Altoを敬遠していた人たちが、フリーウェイから降りてすぐとはいえ、降りるわけである。IKEAができたことで犯罪が減れば、企業の社会的貢献価値が評価されていいはずだ。

IKEAの店内は、アメリカの倉庫型店舗のように広い。とにかく広い。2階はショールームとなっており、気にいったものをメモして控え、1階でカートを引いて購入する仕組みだ。いったいそんな大きい家具どうやって持ち帰るのかと思うが、普通に車に乗せて運ぶ。そのためにアメリカ人はピックアップトラックに乗っているのだそうだ。欲しいものは沢山あるが、日本に持ち帰ることを考えると大きいものは買えない。ぐっと我慢してみてるだけを楽しむのであった。

日本にもIKEAが2005年下旬にオープンするという。
http://www.ikea.jp/
首都圏と関西圏に4−6店舗オープンする予定だ。デフレの日本に価格で勝負するグローバル企業が上陸する。2005年まで後2年。日本の家具屋はどんな対抗策を打っていくのだろうか。IKEAは優れたデザイン力を持ち、世界の労働力の安い地域(中国、東欧)に生産拠点を分散している。日本の家具屋も中国生産は既に行っている。課題はデザイン。ソフトの分野である。