Trick or Treat!

Tom2003-10-31


今日はハロウィンである。アメリカではハロウィンはクリスマスに次ぐ一大イベントで2ヶ月以上ほど前から町ではかぼちゃが売られ、スーパーではハロウィンのグッズであふれる。日本では、ハロウィンというと大人の仮装パーティーというのがやや定着しつつあるかというくらいで一般には馴染みが薄い。他国の文化を貪欲に取り入れる日本が、なぜハロウィーンのわけのわからないお祭り騒ぎを受け入れられないのだろうか。

ハロウィンのイベントは、大きく分けて以下の3つに分類される
・カボチャカービング
・トリック or トリート(お菓子くれないといたずらしちゃうぞ)
・仮装

まず、カービングだが、実際にやってみた。簡単だし、結構面白い。アメリカじゃパンプキン・パッチといってこの時期になるとパンプキンだけを売る出店が町のいたるところにでき、大きなところだとこどもが遊べるよう機関車を走らせたり、迷路を作ったりしている。そのパンプキンが日本ではつくられていない。全部輸入品である。したがって高い。アメリカでは腰が折れそうな重さのパンプキンが3ドル程度であるが、日本ではその5倍から10倍くらいの値段だ。家族がそれぞれカービングするため
5個も6個も買っていく家族が多いが、日本じゃ大変な出費だ。高いお金出して買ったパンプキンも、カービングの後そんなに食べるものでもなく3日もすると腐りだす。
そんなもんわざわざ買いますかね。。

次にトリック or トリートだが、子ども達は実に楽しそうだ。うちのアパートにも子ども達が数組やってきて、スニッカーズ、M&M、キットカットなどのお菓子をあげた。子ども達だけでは危ないので親が同伴してくるのと、毒が盛られる危険性から手作りのものは受け取られないことに少し興ざめするが、子ども達にとっては楽しいイベントのようである。日本の子ども達も楽しめると思う。しかし、日本でもきっと親が同伴するだろう。習慣のない日本では親が恥かしくてやらないのではないかとおもう。だいたい、マンションに住んでいると隣の人も上下の人も顔を合わせたことがないのにいきなりトリック or トリートといわれても戸惑ってしまう。村をあげてイベントとしてやるなどまわりがやらないとこれは普及しない。

最後に、仮装。トリック or トリートをやる子ども達はもちろん、仮装は大人もやるのである。サンフランシスコのゲイで有名な町のカストロストリートでは奇抜な大人たちの仮装が見られることで有名だ。有名どころに限らず、オフィスでも10月31日には普通に仮装してくる。ぼくらのオフィスでは、50年代のファッションに統一し、白いシャツにジーンズ(裾をロールアップ)、白いスニーカーで若い人からおばちゃんまで50'sしていました。日本ではクラブがこのイベントを取り入れ、若者たちは大暴れする。

結論として、ハロウィンが日本ではやらないわけは、日本人のシャイな国民性に起因しているのではないかと推測する。会社でも仮装をし、隣近所に気兼ねなくトリック or トリートができるようになったら、オレンジ色したパンプキンはきっと中国で大量生産されるであろう。