白夜行
■ 著者: 東野圭吾
■ 出版社: 集英社 ; ISBN: 4087474399 ; (2002/05)
☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆(恐るべし!)
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■Tomの本にもの申す
やはり男は女には敵わない。そうまざまざと思わされた作品である。人間のグレーな部分をまざまざと描写。人がどうすれば黙って服従するか。利用できるものはなんでも利用し、つけこむ隙を見つけたら間髪いれずにつけこむ。自分の嗅覚で先を嗅ぎ分け、信念に基づき行動する。その信念とは、昼間のお天道様の下を堂々と歩くのではなく、薄明かりの白夜の中をさまようこと。亮司と雪穂はそれぞれ幼少の頃に自然と形成されたその信念に基づき行動するが、19年後の30歳になったときも寸分の狂いもない。二人のどぶねずみのようなハングリー精神は、読んでるときにも、また読み終わったあとにも、ボディーブローのパンチのように効いてくる。
1973年から1992年までの19年間におよぶ時代背景を、自分に映写して読んでみるのも面白い。スーパーマリオ夢中になってやってた頃もあったな。