光と影の誘惑

Tom2004-01-08



■ 著者: 貫井得郎

■ 出版社: 集英社 ; ISBN: 408747402X ; (2002/01)

☆ おすすめ度 ☆☆☆☆★(細切れ時間にどうぞ) 

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光と影の誘惑集英社文庫


                                                                                                                                        1. +

■Tomの本にもの申す

貫井さんの短編ミステリー小説。100頁弱の短編を4つ収録しているのだが、どれも驚愕のエンドを迎えるところが貫井さんの憎いところだ。

○誘拐された被害者が脅迫されて更に別の誘拐に走る事件
○サンフランシスコを舞台にした屋外密室殺人の謎を解く保険屋
○1億円の現金強奪を計画した銀行員と競馬狂のコンビ
○家族の出生の秘密を暴く謎解きストーリー

人の弱み、犯行にいたる心理、いけないと頭ではわかっていても抑えきれない衝動、貫井徳郎は人間心理の描写を独特のリズムと言葉尻で読者を魅了してやまない。