テレビ電話

Tom2004-02-01


東京の実家とテレビ電話が繋がった。物理的にできることはわかっていても実際に映像が送られると感動すら覚えた。

テレビ電話の導入のきっかけは、もうすぐ赤ちゃんが産まれるからである。ぼくらは今アメリカのカリフォルニアにいるため、できるだけ早く日本の両親に赤ちゃんを見せたいとおもう親孝行の心が建前で、本音は早くも子供がかわいくてしょうがない親バカが始まっているのかもしれない。

いざやってみると結構簡単なものなのでやり方を紹介する。XPとMAC間でのテレビ電話の設定であるため、Yahoo Messangerを利用した。

アメリカ側
環境: Windows XP
使用ソフト: Yahoo Messenger Windows
ハードウェア: 
・ウェブカメラ StyleCam BLINK II $34.00
 超小型でおすすめ、テレビ電話以外にも常にポケットに忍ばせてホームページ用写真機としても使える       
 http://www.sipixdigital.com/Blink2/index.shtml
・マイク これから購入


日本側
OS環境: MAC OS 8.6
使用ソフト: Yahoo Messenger MAC
ハードウェア: これから購入


アメリカ側の設定
①ウェブカメラのインストール(約20分)
②Yahoo Messenger Windows版のインストール(約10分)
http://messenger.yahoo.co.jp/messenger/download/
③YahooIDの作成(すでに持っている人は省略可)
持っていない場合は②のインストールの途中で聞かれる際に登録する(約5分)

①と②で30分程度で設定が完了した。ウェブカメラの映像が写らないという問題があったが、ホームページから最新のドライバーを入手したら問題は解決した。http://www.sipixdigital.com/Blink2/drivers.shtml
他のウェブカメラをインストールする際にもうまくPCがカメラを認識しないようであれば、メーカーのホームページから最新のドライバーを入手することをまず試して欲しい。

さらにドライバーのインストール時に"has not pased logo testing"? と聞かれるが、ホームページにもかいてあるように、CONTINUE ANYWAYを選択して構わない。


●日本側の設定
①Yahoo Messenger Windows版のインストール(約10分)
http://messenger.yahoo.co.jp/messenger/mac/index.html
②YahooIDの作成(すでに持っている人は省略可)
持っていない場合は②のインストールの途中で聞かれる際に登録する(約5分)

とりあえずYahoo messengerのインストールを行った。こちらの映像が日本側でみれることが今回の一番の目的(赤ちゃんの映像をみせる)であり、親の顔をアメリカ側でみるのは正直言って二の次である。

ぼくの父59歳でもぼくの電話サポートを受けつつではあるが、インストールから映像がみれるまでの所要時間は約15分だった。

宇都宮の義父67歳にも同様に行ったが、MAC OSのバージョンが古かったため、Yahoo Messengerのダウンロードが正常に完了しなかった。エラーの内容は、Carbonlibというファイルが必要とのことで、最新版をホームページから入手する必要があり、そのダウンロードにかなりてこずった。
http://www.apple.co.jp/ftp-info/reference/carbonlib_1.6.html

年齢が年齢だけにちょっとしたことでてこずるため、YahooIDの作成はこちらで代行して、IDとパスワードを教えた。こうすることで③のハードルは消えた。

このようにOSの環境によって予想外のことが起こることもあるが、なんとか電話サポートだけでこちら側の映像は日本側に送ることができた。

次はテレビ電話として双方向性をだすため、日本側にウェブカメラのインストールとマイクの接続を行う予定だ。もちろん何を買えばいいのかわからないだろうから、ぼくがネット通販で適合機種を購入してそれぞれの実家に発送するつもりだ。

これも余計なことでてこずらせずにより確実に成功するためのちょっとした心遣いだ。さもないとパソコンショップにいくのも大変だろうし、いったところで膨大な商品群の中で何を選べばいいのかわかるわけもなく断念してしまうかもしれない。


●テレビ電話のすすめ

海外で暮らしている人にとってテレビ電話は夢のようなツールだ。こうして便利なツールが既に世の中にでているのに、使っていると聞いた例はあまりない。一方にパソコンの知識があってももう一方にそれがないため断念することもあろう(海外に住む子供と日本に住む親といったケース)。

ところが実際にやってみてわかったのだが、そんなに難しいことではないのだ。Windows XP同士の環境であればおそらくもっと簡単にテレビ電話が実現できるはずだ(それがXPの売りのひとつでもあった)。

OSの環境には大きく左右されないことがわかった。ここで紹介した方法では、Windows 95/98/Me/NT/2000/XPまたはMAC OS 8.6以上のOS環境+Internet Explorer5.0以上であれば十分実現できる。つまりXPのような最新機種でなくても、8年ほど前のスペックのパソコンでも実現可能なわけだ。


●もちろん電話代は無料

テレビ電話はやはり楽しい。離れていてお互いが見えないだけにやはり見たくもなる。加えていうなら電話代もかからない。国際電話がIP電話の普及で格段に安くなったとはいえタダにはかなわない。
通信会社につとめているのだが、これじゃあ商売上がったりだ。。


●カレンダー機能の利用

電話会議の要領で、一週間に一回でも時間を決めてメッセンジャーでやりとりをすれば、まったく電話を使わずにテレビ電話を開始できる。Yahoo Calendarを使うと、繰り返しスケジュールを設定することができ、メールとメッセンジャーにリマインダーがとどくため、ネットに接続していれば気づかないということもない。もちろんリマインダーを携帯にも送られるようにすれば完璧だ。

どうです、あなたもそろそろテレビ電話始めてみませんか?