同期という財産

3月31日をもって9年間勤めていた会社を退職することを決意した。早期退職プログラムに応募して、いまいるアメリカで仕事を探すことにした。かなり早めではあるが、アメリカにおり会社の仲間と物理的に離れていることもありメールで挨拶を送った。

挨拶もカテゴリー分けして文章のタッチを多少変えて送ったわけだが、なかでも同期入社に対しては特別の思い入れがあった。ぼくの会社同期は89人おり、現時点ではその半数以上が既に巣立っていって、各方面で活躍しているし、会社に残った連中は中堅として実質会社を動かすメンバーとなっている。

たった半日のうちに激励や惜別、嫉妬のメールが飛び交った。あるやつはこれが「Tomの財産」だといった。人事という仕事柄もあり同期との絆は特別に意識していたが、これほど重要なものと考えたことはなかった。既に巣立って転職したやつはこういった「同期はここにしかいないから」。もう一人のやつがそれに同意した。「ふざけんな」と正直に気持ちをぶつけてくれたやつもいた。全員にいうこともないとおもったがやつの優しさだと思っている。

近い将来独立するプランを公表したが、それに対してぼくはこんな情報もってるといって協力してくれるやつも何人かいた。

仲良くしていたつもりなのに返事をくれないやつもいた。ひょっとして休んでメールみてなかったかもしれないし、真剣に早期退職の応募を考えているのかもしれない。

このblogのアドレスも教えたから、この投稿をみるやつもいるだろう。
みてくれてありがとう。そしてたまには覗きにきておくれ。

ぼくはこの財産を維持していくために、名簿管理を引き受けた。これはいまに始まったわけでなく、5年程前からはじめていたことなのだが、半分以上は社外に消え、ぼくもその一人となったため、社内メールアドレスでの管理をやめ、Yahoo!グループでの管理に移行した。
http://groups.yahoo.co.jp/

これでぼくがいちいち送られてきたメールから住所をエクセルに切り貼りする手間が省けた。ERPの仕事で、従業員ポータルを立ち上げたが、これもそのコンセプトだ。30代、もう立派な社会人だ。なにをするのも自己責任である。

この広場を通じて今後ともこのみんなの共有財産を維持し、増やしていきたい。またひとつ人生の楽しみが増えた。