「うっかりしてたんでしょ」 閣僚年金未払いで小泉首相

●ニュースヘッドライン

国民年金の未納が発覚した閣僚に対し、「今後直せばいいんじゃないですか。うっかりしてたんでしょ。みんな家族に任せてるから」
http://www.asahi.com/politics/update/0423/006.html


●人事の処方箋

ルールは守るもの?それとも守らせるもの?
人々が守りたいというようなインセンティブを作ることがポイント。

●Tomのもの申す

一国の首相、そして元厚生大臣として最悪のコメント。うっかりなんかでお茶を濁せることであっては決してならず、ましてや家族に責任をなすりつけるようなことでもない。「自己責任」として然るべき対処をとるべき問題と考える。

わかりにくい制度が悪いとも小泉さんはコメントしているが、べつに制度が悪いわけでもない。たとえ制度が悪かったとしても、運用をうまくやれば制度の悪さをカバーできる。制度を作ったら作りっぱなしで野放し状態にしている行政にも大きな問題がある。

納付しない⇒厳しく取り締る、的な北風戦法が通用しないことはもうとっくにわかっている。江角真紀子の国民健康保険未納問題の際にもよっぽどコメントしようとおもったが、芸能的な要素が強いと判断し、コメントを差し控えていたが、議員にまで未納が蔓延していたとなると、コメントをしないわけにはいかない。

年金制度は明らかに腐敗している。国民の信頼を勝ち取るべき国家議員が率先してその腐敗を進めているのは誠に皮肉である。

日本には太陽的政策が必要だ。規制や取締りでルールを守らせるのではなく、自分からルールを守りたくなるような仕組みをつくることが大事だ。これは年金制度に限った問題ではなく、広く日本全体に通ずる問題に対する新たな対処方法のひとつと考えて欲しい。

太陽政策は自分の暮らしや仕事においても実行可能だ。人が意欲的に動くような仕組みを作るにはどうしたらいいのか、みなが考え、実行に移すことで日本という国家を変えることがきっとできるはずだ。