人を動かす

● 著者: D.カーネギー

● 出版社: 創元社 ; ISBN: 4422100017 ; 第2版 版 (2000)

● おすすめ度 ☆☆☆☆☆(自分への反省が足りない人必見) 

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ボトムライン

人を動かすには、力ずくでやってはならない。相手の立場になって考えれば自ずと自分はどう接するべきかがわかるものだ。


●Tomの本にもの申す

この本を読んだのは実は2度目。某コンサルティングの日本支社長がお薦め本としてあげていたため、実家の倉庫から探し出したというわけだ。

これを初めて読んだときは社会人2年目だったと記憶する。その当時はこの本のいっていることがあまりにも当たり前すぎて、たいして強烈な印象をもたなかった。ところが、それから7年の歳月が過ぎ、この本が心に沁みたのは何故だろう。

思い当たる理由は二つある。ひとつは、この本が原理原則をうたっているからということ、そしてもうひとつは、この本がいまのぼくに反省するきっかけを与えてくれたからである。

自分のことばかり喋り、相手のいうことを聞かないのは、生まれてこの方31年間寸分の変わりもない。7年前にこの本を読んでいたにもかかわらず、周りの人からさんざん人の話を聞きなさいといわれ続けていたにもかかわらず。。

相手を完膚なきまでに議論でやっつけて、勝ったつもりでいたことも間々ある。相手の自尊心を傷つけ、やっきになって報復されたこともある。若気の至りだなんて思っていたが、そんな風に思うことはもう辞めよう。

小学生のとき、学芸会で「北風と太陽の」北風役をやったことがある。男のコートを脱がすには、寒い北風を吹き付けるよりも、太陽で暖かく照らすことのほうが有効だということを演じたはずなのに、ついつい人に北風を吹き付けてしまうこともあった。

なんだか反省ばかりになってしまったが、今度ばかりはその反省を忘れないように、もう一度この本を読んでみよう。それがきっといいに違いない。


●心に響いた言葉

「人を動かすには人の心を動かすことだ。」