リーダーシップの育て方

リーダーとは先天的な性質なのか、それとも後天的に取得可能な性質なのか。そのような議論はニワトリが先か卵が先か的な話かもしれないが、ぼくは今日後者であることを強く確信した。

アメリカにはリーダーシップを育む練習の場が与えられている。

皆さんご存知の通り、会社はみなさんに本来業務以外の役割も期待している。主にそれらは会社が円滑に運営されるための人々の潤滑油的な役割で、例えば、パーティーの取り仕切りだとか、ボランティアの運営、組合活動的な従業員の代表、表彰の運営などがある。

日本の会社ではこういった役割は下っ端に任せて、、という雰囲気がなんとなくあるのではないだろうか。同じ役割をこなすのでも、それをリーダーシップの練習の場としてとらえるか、それとも先輩から回ってきたルーチンだと捕らえるかでモチベーションは180度変わってくる。立候補することは立派なリーダーシップの始まり。やるまえの心構えからして変わってくるもの。

今回の会社の会議でそういった雑務に10人ばかり人を募集していたが、VPの力強いコメントを挟んできた。「これはリーダーシップの練習の場です。日ごろプロジェクトでリーダーの役割が回ってこないコンサルタント、シニアコンサルタントの諸君が、リーダーシップをみ磨くのにもってこいの機会です。」このコメントにより立候補者が増えることとぼくは確信している。

ちなみに自分はというと、、この会議の前のメール募集の段階で、すでに従業員代表に立候補して、今回の会議で発表の場を与えられている。リーダーシップが育っているかどうかは別として、小学校高学年のころから率先垂範をモットーとしている。

練習の場が与えられることが、アメリカのリーダーシップそしてチャレンジ精神を育む大事な土壌なのかもしれない。