転籍

今日9月1日から正式に日本法人に転籍をした。
日系のアメリカのコンサルティング会社に転職したのが2年前。コンサルティングの本場であり、かつWork&Lifeバランスの保てるアメリカで働きたいと思い、10年勤めた会社に区切りをつけて退職。アメリカに出向でいったまま転職活動をした。アメリカでの就職は思っていたほど甘くなく、やっとのこと知合いづてでいまのコンサルティングファームに転職。でも2年間のうち15ヶ月は日本の奈良に常駐して働いていたのでアメリカ式コンサルティングメソッドこそ諸先輩方から盗み見させてもらったものの、アメリカでのWork&Lifeバランスの取れた生活は転職後半年ほどしかエンジョイできなかったのは残念である。とはいえ、転職前に一年半ベイエリアで生活したので、計2年間のアメリカ生活はぼくにとってそして家族にとって掛替えのない経験となった。

奈良に常駐したプロジェクト終了後、もちろんアメリカに戻るという選択肢があったわけだが、家族で話し合った結果、日本法人に転籍することとした。コンサルタントという職業は、クライアント先で働くので出張が仕事の一部である。アメリカに戻っても仕事のほとんどが日本だったり、ベイエリア以外の米国であったらば、家族にとって身寄りのないアメリカでの生活は大変であるという妻の主張は説得力がある。日本の景気も上昇気流に乗ってきているので、このタイミングで日本に戻ることを決断した。

大学卒業後、日系の通信会社に就職し人事部に配属、4年後外資に買収された。英国資本のその企業では、いわゆる欧米流の人事を輸入し、日本流にアレンジした。SAPのグローバルプロジェクトの経験を買われ、アメリカのグループ会社に出向。ところが親会社がアメリカの会社を売却し、SAPからOracleERPを鞍替えすることに。10年の節目で、アメリカで日本資本のコンサルティングファームに転職。2年のコンサルタントの経験を経て今、とうとう日本の日系会社に転籍した。

社名こそいろいろ変わったものの、転職の回数としては一回であるが、いろいろな経験をした。買収もされたし、買収もした。転籍もしたし、日本とアメリカでも働いた。人事もやったし、システムもやった。これらさまざまな環境で揉まれた経験を活かしてコンサルタントとして活躍したい。日本法人転籍時にマネージャーのポジションに昇格した。この会社でマネージャーのポジションに3年以内につくことはひとつの大きな仕事上の目標であったのでそれが達成できて嬉しい。もっともこれは通過点であるので現状のポジションに満足せず、常に上を向いて走っていくつもりであることは今も昔も変わらない。