チャペルヒル

友人Kaneを訪ねてノースキャロナイナのUniversity of North Carolinaに寄ってきた。滞在期間わずか19時間だから寄ってきたという表現がぴったりだ。これは二度目のアトランタ出張の最後につけたオプション。せっかく東海岸にきたわけだから寄っていこうと計画してわかったことが、直行便が満席で、Washington Dullas空港経由(約2時間)のRaleigh Durham空港着(約45分)で2時間の乗り継ぎ時間をあわせると結局5時間くらい要している。

そこまでしても訪ねたかったのは、Kaneが35歳という年齢で果敢にもMBAにチャレンジしているということと、昔勤めていた通信会社の社長がそこのMBAの初代の学生だったからである。是非ともそのキャンパスをこの機会に訪れてみたい。
http://www.unc.edu/

空港にはKaneが、いつも変わらぬ爽やかさで出迎えてくれた。MAZDAの車でさっそくキャンパスを案内してくれ、その広いキャンパスで過ごす学生生活は日本で送るそれとはまったく異なものであることは容易に想像できた。そのキャンパスは、州立大学だけあって決して華美ではないが充実しているといった表現が適当だ。翌日に開催されるカレッジフットボールのスタジアムの観客席に腰掛けてみたが、その傾斜の高い堰から見下ろすフィールドのグリーンがまぶしい。明日はここが満席になるという。なんでもサウスキャロライナトの試合で、勝つチャンスが非常に高いから応援するほうも俄然熱が入る。

金曜日の夕方にもかかわらず夕方5時半から試験対策講習が始まる。なんでも明日会計学の中間試験があるそうでその準備のための講習だそうだ。この講義は大講堂で行われるため、「紛れて」座っていてもわからないというからお言葉に甘えて講義を受けさせてもらった。途中Kaneの友人も何人か紹介をしてもらい、いざ教授が現れた。グリーンのポロシャツにカーキ色の短パン+サンダルといったいたってカジュアルな服装で現れた40歳前後の彼。講義の前に気前よく100人分のピザを振る舞い、いざ講義開始。試験対策ということですでにわかっている範囲をテンポよく進めていく。Microsoft Journalでドキュメントの上から手書きで講義内容を加えプロジェクターで映し出していく。バーチャルMBA学生のぼくにとってクラスルーム型講義に参加するのは初体験だ(しかも違う学校で)。

Kaneの学友のHideから自転車を借りてキャンパスを走る。結構アップダウンの激しい通りで心臓の鼓動もおのずと激しくなっていったが心地のよいExerciseができた。

夕食は、ポークリブがうまいと評判の店で、3人で食事。ビーフ、ポーク、チキンを三人でシェア。Kaneの熱い話やHideの経歴、キャンパスでの生活など会話は自然と弾んだ。KaneにとってHideのような志を同じくする人の存在はさぞかし心強いことだろう。

夜はKaneと少しだけ夜更かしし、お互いの将来のことを話した。5年後ぼくらはどうなっているのだろう。少なくともどうなりたいという希望は持っているし、たとえ変わったとしても持ち続けることに意義がある。

あっという間の朝、忙しい中アテンドしてくれてありがとう、Kane。準備万端だといっていた中間試験、よい成績がとれたことを心から願う。