韓国焼肉

久しぶりに平日に外食に行った。いつもよく寄る韓国系のスーパー「Hangkok」のお隣にある焼肉ビュッフェ - つまり食べ放題の店だ。

食べ放題の店はここ数年敬遠していた。理由は二つあって、やや太り気味の自分を自覚しており抑制せねばというストイックな思いと、食べ放題に行くならなにがなんでも元をとらねばと損というケチ臭い自分が露になるのが嫌だからである。それ故最近では少量でも美味しい食事を食べることが自然の成り行きとなっていた訳である。

しかしながら、人間そのようにストイックな生活をしていると時にはわらじのような巨大なステーキを豪快に食べたくなる。今日はたまたま「爆発」する日で、韓国焼肉のようなここ1年ほど嗅いでない匂いの煙を浴びたものだから気がついたときには既に肉を選ぶ体制に入っていた。

ぼくの視線は或る肉にすっかり釘付けにされてしまった。いままでテレビでしか見たことのないいわゆるクルクル骨付き肉である。あのグルメ紀行番組の韓国特集で必ずやりそうな、肉をハサミでチョキチョキと切って焼く例の肉である。この30年間でさまざまな焼肉屋にいったことがあるが、この肉をこの目で見たのは初めてのことであった。焼肉屋といっても食べ放題の店に行くことが殆んどであった訳だから無理もない。その肉を、アメリカの食べ放題の店でお目にかかることができたのだから、きっとこの間食べたチャイナ料理の店でもらったフォーチュンクッキーのお陰であろう。「Unexpected Happiness(予期せぬ幸運きたり)」。

今、家に帰ってきて興奮のあまり速攻で日記に記しているが、とても苦しい。なんてったてそのクルクル骨付き肉を5枚も平らげてしまったからである。お値段二人でたったの55ドル(税チップ込み)。どんなに安くても苦しくなるまで食べてしまう。あー自分はケチだ。これが故に食べ放題の店を敬遠してるはずなのに。。