ハーバード流キャリアチェンジ術

Tom2004-05-27


● 著者: ハーミニア・イバーラ

● 出版社: 翔泳社 ; ISBN: 4798103861 ; (2003/05/17)

● おすすめ度 ☆☆☆☆★(凝り固まった頭を柔軟にしたい方へ) 

▼ 本書のお買い求めは

ハーバード流 キャリア・チ...Harvard business school press

                                                                                                                                        1. +


ボトムライン

キャリアチェンジ成功の新法則
一、試しながら学ぶ
二、人間関係を変える
三、小さな勝利を積み重ねる


●Tomの本にもの申す

この本の内容が頭の中にすっと入ってきたのは、著者の考えと自分の考えが近いからだ。したがってこの本から学ぶことは少なかったが、自分の行動心理が第三者的に確認できた意義は大きい。

筆者の考えとぼくのそれが如何に近いか具体的に例示を挙げてみる。

一、試しながら学ぶ
>大学でテニスに熱中する傍ら政治経済学を学ぶ
>便利なボーダーレス社会の実現を夢みて通信会社に就職
>配属希望をすべて却下され、人事部に配属、新卒の採用を担当
>給与・労務課に異動、裏方に徹する
>人事システム導入を任される
アメリカにシステム導入の案件で出向
>退職し、ITコンサルタントに転身

ITコンサルタントといえばコンピューターサイエンスの専攻と相場が決まっているが、この転身を可能にしたのは、試しながら学んできた結果の現れである。

二、人間関係を変える
飲み会の誘いは断らないことをポリシーとしている。会社の人間とばかり飲みにいかず、幅広く交流し、情報のギブに努める。テイクは期待はしないが自ずとついてくるものである。

三、小さな勝利を積み重ねる
小さな勝利は自信に繋がる。朝6時おきと決めたら6時に起きたら勝利だし、その結果本が一冊読めたらそれも勝利。こうしたことの積み重ねが大きな勝利を呼び寄せる。大きな勝利はなにかって?現在の自分そのものである。だが現状に満足せず、まだまだ勝ち続けたい思っている。


●心に響いた言葉

本質と行動が一致するとき、即ち「どんな人間か」「なにをするのか」という二つの問いに矛盾がなくなったとき、キャリアチェンジが果たされ、自分自身になるのだ。