だから歯医者は嫌い

アメリカに来て一年半。初めて歯医者にいってきた。別にこれといって悪いところがあっていったわけではないのだが、来月から新しい会社で働くにあたって、「輝く白い歯」で印象を変えてみようというのが今回歯医者に行ったぶっちゃけた理由である。

アメリカでは歯のホワイトニングが盛んだ。手軽に家庭でできるタイプのものもあるし、歯医者さんでやってもらえるものもある。今回はまず一年半ぶりの検診ということで、レントゲンを撮ってもらい、過去の歯の治療の状態をみたうえで、歯垢の除去をやってもらった。

診断の結果、ホワイトニングを行う前に以下の処置を行うこと。

・ディープクリーニングで歯と歯茎の間のカスの詰まりを除去
・奥歯の軽度の虫歯の治療
・上前歯二本の治療

毎回そうなのだが、歯医者はいつもショッキングなことを平気でいう。だから歯医者は精神衛生上よくない。特に前歯の治療はとてもショックだ。9年前に前歯の裏側を削って神経を抜き、裏にふたをする治療を行ったが、今回はその歯を削ってかぽってかぶせるタイプの歯をいれるそうだ。入れ歯じゃないけど限りなく入れ歯に近い。なんとなく自分の体じゃないような気がしてきてそれがゆえにショックであった。

こんな話が出るようじゃ、ぼくも歳をとったってことだ。なんせ前回の治療が9年前なんだから。

それにしても「輝く白い歯」は手に入れたい。これって若さへの憧れか?


*余談ではあるが、アメリカの歯医者でひとつ気がついた点。がらがらしてくださいの「うがいコップ」がない。全部ホースで吸い取ってくれるのだが、なんとなく口の中の気持ちが悪い。麻酔を打つとゆるくなった口元からぴゅっぴゅぅと漏れるなんてことはアメリカではないのだろうか。意外な発見である。