正社員の時短促進・厚労省が法改正方針

●ニュースヘッドライン

厚生労働省は、企業に労働時間の短縮を求める時短促進法を見直す。年間平均労働「1800時間」を掲げてきたものの、パート採用など雇用形態の多様化で、平均労働時間は減っても正社員には見かけほどの時短効果が出ていないことがはっきりしてきたためだ。同法が2006年3月末に期限を迎えるのに併せ、正社員の働き過ぎを抑制する新たな目標設定などの改善策を年内にまとめる方針だ。(NikkeiNet 2004/09/22)
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20040923AT1F2201J22092004.html

●Tomのもの申す

リストラの人員減の業務のしわ寄せが残った正社員にまわっているとはなんとも皮肉だこと。辞めても(辞めさせられても)キビシ、残ってもキビシと。

雇用形態が多様化してきているのは、ワークライフバランスにおいてよい傾向であるが、一歩進んで、短時間労働正社員が多く出てきて欲しいものだ。これはパートではなく、週4日勤務32時間(4d×8h)とか、週3日勤務30時間(3d×10h)とかのことだ。

残念ながら日本は時間管理の概念が乏しい。遅くまで働くことが=美しいという文化がある。時間にフォーカスした重要な職種、たとえば週4日勤務のエグゼクティブであったり、週3日勤務のママさんマネージャーなどが現れれば時間への見方がかわるだろう。

夫(または妻)の給与が下がっても、もう一方の配偶者が短時間正社員でまとまった収入が入れば生活は安定するし、余暇への活力もでてくるものだ。メリハリつけて人生楽しむ選択肢があってもいい。そう、ドイツやオランダのように。

考えてみませんか。What's the meaning of life?