自分の机がない職場

今日は、Nikkei Smallbizの辰巳渚のニュースのツボのコラムより。

●“自分の机がない職場”にサラリーマンは耐えられるか?

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http://smallbiz.nikkeibp.co.jp/members/COLUMN/20040921/105347/


●ぼくには決まった職場がなく、当然MY机がありません

コンサルタントという職業柄、クライアント先で働くことが圧倒的に多い。一応所属するオフィスというものが存在するのだが、なんせまだ自分のオフィスにいったことがないくらいだ。

実際にMY机のない職場で働いてみた感想を○×で列挙してみる。

×重いノートパソコンを毎日持ち運ばなくてはいけない
×紙の資料を置いておく場所がない→さらに鞄が重くなる
×連絡先は常に携帯電話

○いろんな人の隣に座って、いろんな情報が仕入れられる
○なるべくプリントアウトしない、エコに貢献
○なんとなく自由人的な感じ

まあ、いい点もあれば悪い点もあるといったところだ。


●ものに魂はあるのか

辰巳渚さんは「個人に所属する道具には、その人の魂がひそんでいると考えられていた」と『道具人間家屋』ミサワホーム総合研究所の引用を使っていた。MY机があったころは、机に魂感じていたこともあったように思えるが、慣れてしまえば、パソコンや筆箱、ノート、携帯、鞄に魂が移りこんでしまったように最近では感じる。いつでもどこでも体と一緒に「魂」を持ち運べるのが、真のモバイル社会なのかもしれない。

コンサルタントは、クライアントの成功のために働いてなんぼの商売。だから身一つでクライアントに乗り込んでビジネスをしてくる。体と一緒に魂もついていかないと仕事にならない。

外回りの営業マンは会社のデスクに魂を置いて、営業してても意味がない。魂運んで営業しないといけない。だから会社に帰って報告書書いてはいい仕事ができない。ましてや会社で企画書かいてるほうが落ち着くなんておもってはいけない。魂は客との商談に使うのが営業マンだ。だからぼくはIBMの決定を支持したい。オフィス賃料が高く、フェイストゥーフェイスのコンタクトを重視する日本(特に東京)なら、競争力を高めるためになおさら必要である。

もちろん、すべての職種にノーデスクが適用できるとは思っていない。デスクで持ち物揃えてやったほうがはるかに効率的な職種も沢山ある。要するにスタッフ職にデスクがあるのに営業マンにはないなんてという類のくだらない議論がでてこないように、社員一人一人にコスト意識を持ってもらいたいものです。それが最終的に社員たちのボーナスや処遇、そして株主の株価、配当に跳ね返ってくるわけですから。